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ハムの長文置き場

文章量的にTwitterに流しにくい好きなことを語るためのブログ

ズートピア 感想

 ズートピア、見てきました。

 

 特に以前から観ようと画策していたわけではなく、なんとなくぶらりと映画館に立ち寄ったら上映していたので観た、という感じになります。ピクサーだし名作でしょう、といった緩い期待感を抱えて。

 故に事前情報はひと月前の映画予告をちらと見ただけ、という感じになります。

 

 結論から言うと、素晴らしい映画でした。

 誰でもなんにでもなれる、という動物たちの楽園ズートピア。そこに新人警官としてやってきた兎の警察官ジュディと詐欺師の狐ニックが活躍する、という内容(予告で見て覚えていたのもここらへんだけでした)。

 しかし誰でもなんにでもなれる、という夢を謳っておきながらも内容は非常に重い問題を扱っています。冒頭からジュディに突きつけられる偏見、兎であるが故に向けられる差別は非常に現実的で、そのジュディ本人さえも幼少期の経験からキツネに対して無意識のうちに偏見を抱いています。

 ニックも最初は詐欺を働き偏見に基づいてジュディを馬鹿にするひねくれもので嫌なキャラ、と描かれていますが狐である彼もまた偏見の被害者。物語が進みジュディにそれを打ち明け、協力関係を結ぶシーンは本作の大きな見どころと言えるでしょう。

 本作はそんな二人の主人公、或いはそれを取り巻く動物たちに根差した偏見と戦う話、と言っても過言ではありません。

 

 偏見がどうのこうの、と述べましたがこの映画はもうひとつ、恐れずに挑戦することの大切さも描いたものでもあります。前例のない兎の警察官を目指し努力し、単身で大都会ズートピアへ向かうジュディは自身の経験とオーバーラップして目頭が熱くなりました。

 

 あと少々腐れた話をさせていただくと兎と狐、草食動物と肉食動物、警官と詐欺師、女と男、(相対的に)低身長と高身長とあらゆる面が正反対なジュディとニックの関係性が非常にグッときます。二人とも頭も口も回るし作中あらゆる場面で意趣返ししてるのが特に。このコンビ見れただけでもこの映画見る価値がありました。本当に。

 

 ピクサーファンもそうではない方も、家族連れも独身の方も、NL好きさんもケモナーさん方も、是非是非子供向けアニメーション映画だから…などと言った偏見を捨てて観る価値のある素晴らしい映画です。

 

 

 尤も、この記事を読んでいる時点で多少の偏見が植え付けられるわけなのではありますが。